除菌と殺菌の違い
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漂白剤が好きでカビが生えたらすぐにぶちまけている。「殺菌」のつもりだ。ふと、リセッシュを使おうと思って手に取ったら、「除菌」と書いてある。
さらに「抗菌」とも。
漂白剤は「除菌」だ。「殺菌」かと思った。
見回しても「殺菌」のものは見当たらなかった。「殺菌」と「除菌」ってどんな違いがあるんだろう。調べてみた。
「殺菌」・「除菌」などの表現にはいろいろあるようだ。
「滅菌」
もっとも菌が減る状態。すべての菌を殺してしまい、存在させない状態。医療器具の滅菌などと使われる。これはほぼ一般的には使われない。
「殺菌」
文字通り菌を殺すことだが、殺す対象や殺す程度は保証されていない。一部を殺しても殺菌と言える。医薬品である「消毒液」などや、医薬部外品である、「薬用石鹸」などには使える。
薬用石鹸であるミューズが「殺菌」と謳えるのはそのためか。
洗剤や漂白剤といった「雑貨品」には使えない。
「除菌」
食品衛生法には除菌は「ろ過等により、原水等に由来して当該食品中に存在し、かつ、発育し得る微生物を除去することをいう」と規定している。
http://www.cao.go.jp/consumer/history/02/kabusoshiki/syokuhinhyouji/doc/130530_shiryou2-1.pdf
つまり、微生物を洗浄・濾過によって減らし、除去すること。方法はものによるということ。
しかし、
洗剤・石けん公正取引協議会が定義する除菌とは、「物理的、化学的または生物学的作用などにより、対象物から増殖可能な細菌の数(生菌数)を、有効数減少させること」で、この細菌にはカビや酵母などの真菌類は含まれません。
とのことなので、除菌と書いてあってもカビに効くとは言い切れない。難しい。カビキラーのHPには※で「全ての菌に効くわけではない」と但し書きが書かれている。
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使いやすい表現だが、もっともわかりづらい表現だと思う。使ってみないとわからない。
「抗菌」
菌の繁殖を防止するということだが、ヌメリ、カビ、黒ずみには効果の対象外となっている。効果を求めているのはカビとかだと思うのだが・・・。抗菌作用なんてよく使われているが何に効いているのか。対象や程度ははっきりさせていない。
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滅菌>殺菌≒除菌>抗菌
つまり、完璧を求めるのなら「滅菌」で全てを殺している状態。人の細胞まで含んでしまう。「殺菌」、「除菌」は菌を除去するという意味ではおおよそ同じで程度、保証はない。抗菌も対象、程度はわからない。結局のところ使ってみないとわからないといったところか。
ちなみに消毒とは
消毒というのは薬事法の用語であり、
物体や生体に、付着または含まれている病原性微生物を、死滅または除去させ、害のない程度まで減らしたり、あるいは感染力を失わせるなどして、毒性を無力化させること
病原性のものを無力化させる点から殺菌、除菌とは使い分けがされている。
エタノールがもっとも有名かと。
これで手を洗えばもっとも病原菌には有効ということか。