ダンケルクを観て来た


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映画ダンケルクを観て来た。近所の映画館がIMAXじゃなかったので、少し遠出した。確かにIMAXの方が画面がでかい。レイトショーだったけれど、1700円と普段と変わらない値段だった。

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評価;★★★★★

欠点が見つけられなかったので星5つ。完璧だよね。密度の濃い空気感と完璧なシナリオ。史実だったとしても映画化して大成功。IMAXは期待通り迫力あったし、音質もまぁまぁ。右から左へと音が響いて、大画面で見ることにこの映画は意味がある。戦場にいる感覚そのものを味わうことができ、息がつまるような感覚。106分と短めに入る方の時間だけれど、常にサイレンが鳴っているかのような感覚に陥り、全く時間を感じさせず、むしろ早く終わって欲しいと思ってしまうほど苦しい。ノーラン監督の目指しているものはそういう感覚ではないだろうか。ハンス・ジマーの追い詰めてくるような音階の連続。一兵士の視点、市民の視点、パイロットの視点。それぞれが合致した時感動さえ覚えるし、カメラワークにインタステラーのような壮大さも感じる。一度も(正確にはアウトフォーカスに2~3人)ドイツ兵は出てこないが、敵に襲われる恐怖、生き残ろうとする気持ちが自分の中に湧いて来てしまう。抑えられない。

この映画自体、俳優に感情移入してみるものではない。感情移入できない、見分けがつかない、個性がないとか言う映画ではない。戦場の中で、ダンケルクという場所で何が起こっていたのかと言うのを追体験のように共有する映画。誰が観てもダンケルクから脱出し、海水の中でもがき、小さなボートに手を伸ばしたくなるだろう。

この映画はDVDなどでみると魅力が半減するだろう。さらにIMAXで観なければどれだけ半減するか、私は観ていないのでわからないが、IMAXを推奨する。残念ながらIMAXがまだ日本では少なく、大阪でしか、本領は発揮できないようだけれど、これだけ良ければ早く全ての映画館でも導入して欲しいと思えた。

時間が許すのなら、ぜひとも観にいって欲しい映画。

今の時代、WWIIはどことどこが戦争したかわからない人もいるかもしれないが、事前知識なしでもいいんじゃないか。

ただ、ラストシーンを理解するにはWWIIの結果を知っておく必要があるかもしれない。

いい映画だった。