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黄色い救急車

子供の頃、クラスメイトなどがバカなことをすると、「イエローピーポー」と呼んでいた。このイエローピーポーについて。

当時はイエローの意味もわからず使っていたが、黄色い救急車とも呼ばれているらしい。

黄色い救急車 - Wikipedia

Wikiにも出ているが16年前に「こころの科学」で読んだとき合点した。当時、黄色いセーターを着ていたときに、統合失調症の患者さんに「その色のセーター以前から気になっていたんですけれど、やめていただけませんか」と言われたことがあった。え?どうしてです?と聞くと「黄色なのできちがいのきに思えてしまうんです」と。ああ、なるほどと思ったが、決してそういうつもりはないとあえて強く否定した。その後も着て行ったことがあるが、何度か言われ続けたがその都度強く否定したところ、少しずつ気にならなくなったようだ。ちょうどその時に「こころの科学」の記事を読んだのですごく合点したような思いだった。

こころの科学 (93)

こころの科学 (93)

 

しかし、黄色い救急車は「きちがいのき」だったとしても、地方によっては「緑色の救急車」とも言われている。これが決定打になった。民間救急という闇だ。精神疾患ともまだわからない人が家に閉じこもっている状態の時に屈強な男たちが突然現れて、無理矢理連れて行かれるということが精神保健法の時代、社会的に入院とともに行われていた。そして、現在も行われている。その男たちが乗っている車には緑ナンバーがついている。事業用ナンバーだ。これに乗ってきた男たちに「頭のおかしい」と言われている人が無理矢理連れて行かれるのを目撃した人が言い始めたのが発祥とも言われている。すごく納得した。何度もこの民間救急車を私は精神科勤務時代に見ている。

それでは、自宅などで大声を出したり、何かが聞こえる、見えると言った精神症状様な状態になったが、本人に「病識」がない時には病院に行こうと言ってもいかない、拒否する。そんな時、どうしたらいいのか。

1.説得する

2.それでも聞かない時は?「私は間違っていない!」

3.精神科の病院に相談するが家族が連れてきてくださいと言われる。

4.保健所に相談すると保健師が訪問してくれるが、聞く耳を持たないか、会ってもらえない。

5.いよいよ、危険な状態になってきたので、警察に電話するも、自傷他害の恐れがない場合は介入できないと言われ、帰ってしまった。

6.どうしようもなくなった家族は民間救急を使う。無理矢理病院に連れて行かれる。事後が悪くなる。精神科に対して否定的になり、通院治療の継続も難しくなる。服薬コンプライアンスも悪くなる。

7.調子が良くなるまで入院させておいて欲しいという家族の思いとは裏腹に、3ヶ月ほどで退院させられる。保険制度がそちらの方が儲かる様になっているからだ。法人本体(経営者サイド)は症状が治まっていない状態でも退院を医師に迫る。スタッフに迫る。

8.症状が治まっていない状態で退院する。地域の福祉施設などにつなげたいが、施設が近隣になかったり、人員不足などで手厚いケアが受けられない。24時間ケアなど夢。(一部、公立施設、緊急病院を除く)

9.治療が途絶えて事故へ繋がりやすくなる。

10.危険と思った家族は再度緑色の救急車、民間救急に電話をし、強制的に病院へ連れて行く。

11.以下、同。

精神保健福祉法、第34条に移送制度について書かれている。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000129nj-att/2r98520000012a28.pdf

相談し、移送することが可能という法律だが、では誰が強制的に車などに載せるのかという点で実際に運用されているかどうかは市区町村によるが、ほぼ運用されていないのが実際。

医師は「絶対に家族によって精神科に連れて行くことを伝えてから来て欲しい」と言うが、本人は絶対に自分はおかしくない!精神科なんて絶対に行かない!と言われたら、どうする?

じゃあ、精神科じゃなくて脳外科に行きましょうと騙すしかないのか?

それとも、民間救急に頼るしかないのか?

最悪の場合、事故、事件が起きるのを待つしかないのか?

自分の住む地域に「医療につなげてくれる福祉施設」があるかどうか調べておいた方がいい。それでも、一朝一夕には医療につながるものではないが。本人のみならず家族までも不幸にならないためにも制度、施設、つまり知識はあって損はない。

自分の住む地域の保健所のこと、精神保健福祉センターのことを知っておいて欲しい。

四訂 精神保健福祉法詳解

四訂 精神保健福祉法詳解

 

 

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