NIMBYなのか?


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今回の千葉県市川市の保育園建設反対について。この問題はネット、TVなどで騒いでいる、所謂、NIMBYなのか。

NIMBY

NIMBY(ニンビー)とは、英語Not IMBack Yard”(自分の裏庭・近所以外なら)の略語で、「施設の必要性は認めるが、自らの居住地域には建てないでくれ」と主張する住民たちや、その態度を指す言葉である。

NIMBY - Wikipedia

保育園不足が叫ばれて久しい。"日本死ね"もセンセーショナルに扱われた。今回、市川市の保育園建設反対はNIMBYの言葉のみで片付けられない。他の保育園も、また、福祉施設、医療施設などの設置問題とも絡んでくる。子供のためになぜ、寛容になれないのかという盲目的な論理は今回は当てはまらない。問題は設置者、市の説明不足、準備不足があるのではないかと思う。

電車を通す時、道路工事の時の行政の姿勢がよく問題になるが、今回も今の世の中、保育園不足なのだから、もちろんOKだよね?と言う、傲慢とも言える、大前提を市も抱えていたのではないか。

設置者である、法人も保育園をやるんだから、協力は得られるだろうという甘い考えがなかったか。僕たちは良いことをしているんだからいいでしょ?という傲慢さ。

保育園の前の道の問題も然り。どこでもいいから、早く作りたい。市民から陳情も来ている。早く、適当な場所がないかと考えていたのではないか。設置場所も新興住宅街ではない。古くからの住民が多いため、老人も多い。古い町ゆえ、道幅も変えることは不可能。住民を入れ替えるなど不可能。

果たして、場所選びからして正しかったのかどうか。法人が申請を出して、なぜ、危ないと言わなかったのか。

なぜ、住民説明が不足したのか。突然、建築の看板を設置したのか。根回しをなぜしなかったのか。行政の硬直した方法はいつでも見られる。

巨大な新築マンション群を建設した時に、若い家族が多く入居した結果、子供が急激に増えたが、近所に小学校がなく、一番近い小学校まで歩いて30分以上。しかも交通量の多い市道、県道を渡っていかないといけない。通学路など作れない道路だ。

市にマンション建設の申請があったと思うが、担当課は書類がそろっていればOKなのだろう。

そこから教育機関、教育委員会に情報が流れないのか。

今回も市という一括りになっているが、市の担当課の横のつながりが見えない。

今回の問題は一元的に施設反対、NIMBYのみの問題ではないと思う。 

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